24-3. マナビDX
マナビDXは、経済産業省とIPAが運営するデジタル人材育成のためのプラットフォームで、デジタルスキル習得に関する講座を紹介するポータルサイトになっています。デジタルスキルを学んだことのない人から、実践的なデジタル知識・スキルを身につけたい人まで、それぞれに適した講座を紹介してくれます。
マナビDXで紹介されている講座には以下のような特徴があります。
● 厳選された信頼できる講座
デジタルスキル標準(DSS)などのスキル標準への対応を経産省・IPAが審査し、合格した講座のみが掲載されています。
● 種類が豊富
講座はさまざまなパートナーから提供されており、デジタルリテラシーや基本的なITスキルを学ぶための講座から実際のビジネスシーンで役立つ実践的なスキルを習得するための講座まで幅広い講座が掲載されています。
● 受講料支援のある講座も掲載
講座には無料のものと有料のもの(受講料が必要なもの)がありますが、一部の講座では受講料の補助が受けられるものもあります。
● リスキリングにも活用
リスキリングに重要なデジタルスキル習得をはじめる方に最適な初学者向け講座も提供されています。
「マナビDX」には多くの講座が掲載されています。その一部を紹介します。
● デジタルリテラシー講座
▶ ITパスポート試験対策:ITの基本知識を学ぶための講座
▶ データサイエンス入門:データ分析の基礎を学ぶための講座
▶ AI活用入門:人工知能の基本概念とその応用方法を学ぶための講座
● デジタル実践講座
▶ AIデータ活用実践コース:Web開発の基礎からAI技術の応用までを学ぶ講座
▶ ITエンジニア総合コース:フロントエンドからバックエンド、さらにAI技術までを網羅する講座
▶ AI×IoTエンジニア育成コース:Web開発、AI、IoT技術を統合的に学ぶ講座
● サイバーセキュリティ関連講座
▶ SaaS担当者のためのセキュリティコース
クラウドサービスを利用する際に必要となる情報セキュリティの基礎知識とクラウドサービスにおけるリスク分析手法を学ぶ講座
▶ サイバーセキュリティ技術者育成コース
サイバーセキュリティ技術を習得するための実践的な高度技術を基礎から体系的に学ぶ講座
▶ インターネットセキュリティ技術(実習編)
インターネット上のさまざまな脅威について学習し、組織において必要となるセキュリティ対策技術を、実習を通して習得する講座
▶ 攻撃手法概論
サイバーセキュリティにおける代表的な攻撃手法の概要とその特徴について学ぶ講座(サイバー攻撃からシステムや情報資産を保護するために、まずは攻撃手法の概要を学びたい方におすすめです。)
● 特定のスキルに特化した講座
▶ ゼロから始めるAIエンジニア講座セット:AIの知識ゼロからE資格の取得を目指すセット講座
▶ IoTエンジニア育成コースA:Web開発の基礎からIoT技術までを学ぶ講座
マナビDXでは、スキル標準のレベル定義をもとに1〜4のレベルに分けて掲載しています。講座レベルは、検索結果や講座ページで確認することができます。
講座レベルは下の表を確認してください。
マナビDXの講座レベル
レベル4
DX推進スキル標準・ITSS・ITSS+ 一つまたは複数の専門を獲得したプロフェッショナルとして、専門スキルを駆使し、業務上の課題を発見と解決をリードするレベル。プロフェッショナルとして求められる、経験の知識化とその応用(後進育成)に貢献する。
レベル3
DX推進スキル標準・ITSS・ITSS+ 要求された作業をすべて独力で遂行するレベル。専門を持つプロフェッショナルを目指し、必要となる応用的知識・技能を有する。
レベル2
DX推進スキル標準・ITSS・ITSS+
要求された作業について、上位者の指導の下、その一部を独力で遂行するレベル。
プロフェッショナルに向けて必要となる基本的知識・技能を有する。
レベル1
DXリテラシー標準 要求された作業について、上位者の指導を受けて遂行するレベル。プロフェッショナルに向けて必要となる基本知識・技能を有する。
(出典) マナビDX「マナビDXでの学び方」をもとに作成
Point1 キーワードやカテゴリで検索可能
キーワードや「学習できるスキル」や「目指すロール」、「リテラシー講座」といったあらかじめ定義されたカテゴリから講座を探すことができます。
● キーワードから探す
どの画面でも、ヘッダーからキーワードで検索することが可能です。具体的なキーワードや講座名があればここから検索してください。また、トレンドキーワードを集めた「注目ワード」を利用することもできます。
● スキルやロールから探す
トップページの「3つのカテゴリ(リテラシー講座・学習できるスキル・目指すロール)」から講座を絞りこむことができます。これらのカテゴリはデジタルスキル標準に準拠しています。
● マナビDXオススメから探す
具体的なキーワードやカテゴリが想像できない場合は、マナビDXオススメの視点から講座を選ぶことも可能です。
Point2 自分の「お気に入り」や「学習プラン」の作成が可能
マナビDXにログインすると、講座を記録することができます。
● 「お気に入り」への登録
学習してみたい講座、気になる講座があれば、「お気に入り」に登録することが可能です。
●「学習プラン」による計画的な学習の実現
学習したい講座を見つけたら、「学習プラン」を活用し、計画的な研修受講や受講実績を管理することをお勧めします。「学習プラン」は学習したい講座の登録、学習の進捗、研修の受講実績を管理することができ、計画的、継続的な自己研鑽を実現することができます。
Point3 講座は「デジタルスキル標準(DSS)」と紐付け
「デジタルスキル標準(DSS)」を理解し活用しましょう
マナビDXに掲載されている講座は、「デジタルスキル標準(DSS)」に紐づけされています。「デジタルスキル標準(DSS)」を活用し、目指すキャリアや習得したい知識・スキルから次の講座を探し、段階的に学習していくことができます。
● 「デジタルスキル標準(DSS)」にはすべてのビジネスパーソンを対象にデジタル技術を理解して活用するスキル(デジタルリテラシー)をまとめた「DXリテラシー標準(DSS-L)」と、高い専門性を持って組織の中でDXを推進するために必要な役割と知識・スキルをまとめた「DX推進スキル標準(DSS-P)」があります。
● 「デジタルスキル標準(DSS)」を使って、デジタル社会の中でビジネスパーソンに求められている知識・スキルや企業や組織のDXの推進において必要な人材を理解し、自分に必要とされている知識やスキルを整理しましょう。ビジネスパーソンとして必要な知識や習得すべきスキルを、あるいは自分が目指したい人材像や実際の業務を描きながら、現在の自分の強み、弱みを棚卸し、なりたい自分に必要な知識や習得すべきスキルを整理し、学び続けることで、さらなる自己研鑽につなげることができます。
デジタル人材に関する政策や最新テクノロジー情報を知りましょう 学びの継続はとても重要です。ぜひ、マナビDXの機能を存分に活用し、「もっと知りたい」「もっとスキルアップしたい」を実現するために、計画的、継続的に学ぶことで、自分自身をますます成⻑させていきましょう。
Point4 最先端の新技術にも対応
デジタルの分野は新しいテクノロジーが次々と出現、進歩していくため、常に最新情報をキャッチし、継続して学び続けることがとても重要です。学び続けることで、更なる自己研鑽をしていきましょう。
● 受講したい研修が見つかったら、講座詳細から、講座提供事業会社のサイトへ進み、研修を申し込みの上、研修を受講しましょう。
(出典) マナビDX「マナビDXでの学び方」をもとに作成
デジタル人材育成に関する支援制度から講座を探す方法 マナビDXでは経済産業省を始め、各省庁におけるデジタル人材育成に関する個人、事業者様向けの支援制度を紹介しています。また、第四次産業革命スキル習得講座(経済産業省)、教育訓練給付制度(厚生労働省)、人材開発支援助成金(厚生労働省)などと連携した講座があります。