27-23. 第23章. 人材の知識とスキルの認定制度

23-1. Di-Lite
23-2. 情報処理技術者試験
23-3. 国際セキュリティ資格

章の目的

第23章では、ITおよびデジタル人材のスキル、知識の認定制度と活用方法を理解することを目的とします。認定制度は、従業員一人一人にITや情報セキュリティの知識を身につけてもらうための有効な手段となります。

主な達成目標

・ スキルや知識の認定制度と活用方法を理解すること。

主なキーワード Di-Lite、情報処理技術者試験、国際セキュリティ資格

要旨

23章の全体概要

 23章では、ITおよびデジタル人材の知識とスキルを認定する制度の意義と活用方法について解説しています。デジタルリテラシー協議会が提供する「Di-Lite」、情報処理技術者試験や国際セキュリティ資格について解説しています。認定制度は、従業員にITや情報セキュリティの知識を身につけてもらうための有効な手段となります。

23-1. Di-Lite
 「Di-Lite」とは、デジタルリテラシー協議会が定義する、すべてのビジネスパーソンが持つべきデジタル時代の共通リテラシーのことです。具体的には、以下の3つの領域に関するスキルや知識を指します。
 ①IT・ソフトウェア領域:基本的なITスキルやソフトウェアの使用方法
 ②数理・データサイエンス領域:データ分析や統計の基礎知識
 ③人工知能(AI)・ディープラーニング領域:AI技術やディープラーニングの基礎知識
これらのスキルを身につけることで、デジタル時代におけるビジネスの効率化や競争力の向上が期待されています。

23-2. 情報処理技術者試験
 情報処理技術者試験は、IT分野の基礎から専門知識までをカバーする国家試験で、IPAが運用しています。情報処理技術者試験の受験は、従業員一人一人にITや情報セキュリティの知識を身につけてもらうための有効な手段になります。
情報処理技術者試験は、初級から高度なITスキルを持つ人材に対応しており、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、そして情報処理安全確保支援士試験などの区分があります。
組織全体で従業員一人一人のセキュリティ意識を高めることは、組織の安全な運営に不可欠です。また、組織内のセキュリティ専門人材不足の問題の解消にも役立ちます。

23-3. 国際セキュリティ資格
 情報セキュリティ分野における国際的な資格(CISSPやCISM、CISA)について説明しています。各情報処理技術者試験で培ったIT知識は、国際セキュリティ資格の学習の基礎となります。また、相乗効果の観点から国際セキュリティ資格の学習を通じて、各情報処理技術者試験の知識を深められたり、より高度なITポジションへのキャリアアップが期待できたりします。

訴求ポイント

章を通した気づき・学び
 従業員一人一人にITや情報セキュリティの知識を身につけてもらうためには、ITおよびデジタル人材のスキル、知識の認定制度の活用が有効です。

認識していただきたい実施概要

• ITおよびデジタル人材のスキルと知識の認定制度を理解すること。
• 情報処理技術者試験や国際資格などITおよびデジタル人材のスキル、知識の認定制度を活用し、人材育成に取り組むこと。

中小企業向けサイバーセキュリティ対策の極意
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